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コードギアス 復活のルルーシュ

コードギアス 反逆のルルーシュⅢ 皇道

コードギアス 反逆のルルーシュⅡ 叛道

コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道

コードギアス 反逆のルルーシュ R2

スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー

コードギアス 反逆のルルーシュ

ジョジョの奇妙な冒険 第6部

ジョジョの奇妙な冒険 第4部

ジョジョの奇妙な冒険 第3部

劇場版『デジモンアドベンチャー02ディアボロモンの逆襲』

劇場版『デジモンアドベンチャー』

劇場版『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』

ONE PIECE Season2

28日後…

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女

帰ってきたヒトラー

スパイダーマン:スパイダーバース

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語

機動戦士ガンダムF91

アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来

 

ゲーム

スターレイル 4.4

スターレイル 4.3

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パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語

スターレイル 4.1

ドラゴンクエストVII Reimagined

スターレイル 4.0

クロノ・トリガー

スターレイル 3.8

 

漫画

鬼滅の刃

風の谷のナウシカ

ジョジョの奇妙な冒険 第7部 スティール・ボール・ラン

etc.

 

小説

銀河ヒッチハイク・ガイド

機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード(下)

機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード(上)

 

学習書・参考書・新書

堀井雄二のドラゴンクエストのつくりかた

ゲームシナリオ入門―基礎知識から設定・キャラクター・プロット・テキストの技法まで

今さら聞けない お金の超基本

コンピュータアーキテクチャのエッセンス 第2版

GPUを支える技術 ――超並列ハードウェアの快進撃

高校生のための経済学入門

統計学入門

脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき

ストーリーが世界を滅ぼす

「こころ」はいかにして生まれるのか 最新脳科学で解き明かす「情動」

ストーリーテリングの科学 脳と心をひきつける物語の仕組み

日本語の作文技術

電子書籍VS紙(リフレイン)

 以前も同じ「電子書籍VS紙」という記事を書いたのですが、それからだいぶ月日も経って考え方が変わったので改めて個人的な意見を書いてみようと思います。

(以前の記事:https://waca-alc.hatenablog.com/entry/2020/11/22/043000

 

 まず基本的には前回の記事で書いたように、電子書籍は無期限のレンタル権を購入しているという考え方は変わっていないです。しかし、「だから自分で所有できない電子書籍は避けて紙書籍を買おう」という部分は大きく変わりました。

 一番大きいきっかけは引っ越しを経験したことです。本ってすごい荷物になるんですよ。それだけ引っ越し料金も取られますし。しかも、その大体がもう読まないものばかり。売ればいいのかもしれませんが、この手の問題に悩む所有欲の強い人間というのは自分のものを売るという習慣を持たないんです(独断)。今後もおそらく引っ越すでしょうから、そうなるとそもそも荷物を増やさないというのが一つの解になります。しかし本は読みたいので、「買わない」という選択肢はない。そこで電子書籍での購入が再び俎上に上がったのです。

 では、電子書籍が無期限レンタル権に過ぎないという問題をどう考えるのか。

 すこし視野を広げてみると、映画やアニメはサブスク形態が業界を席巻しています。登録されている娯楽作品は無数にありますから、浴びるように鑑賞できます。しかし、見たものの多くは余程気に入ったりしない限り、二度と見ることはありません。他に見たい作品がたくさんあるからです。この娯楽飽和時代において、一つの作品だけを見続けるというスタイルは崩壊したのです。(※自分が経済的自由を手にしたという理由もありますが)それは本や漫画においても同じことです。一度読んだ本の多くは読み返すことがありません。

 そう考えたとき、僕にとっての本は、手元に保存して何度も物語を経験するための物ではなくなり、一度きりだけ物語を経験するための道具になったのです。その体験費用として料金を払っており、何度も楽しめるというのは副次効果に過ぎないという捉え方になりました。そうなると、電子書籍が無期限のレンタル権であっても別に構わないのです。なぜなら一度体験できさえすれば、それでよいのですから。すなわち「所有する」ということのメリットは僕にとって薄くなったのです。

 

 また、仮にレンタルが切れた(=サービスが終了した)ときのことを考えてみても、再読する機会は損失するでしょうが、経済的損失を生むのかは疑問です。気に入っている作品だけ再び読むときに買い直さないといけないですが、そんな作品はあまり多くありません。もちろん出来るだけサービスが長続きしそうな、Amazonという巨大資本を持つKindleを選ぶという保険はかけていますが。

 

 まとめると、電子書籍による機会損失、経済的損失のリスクと紙書籍を所持していることによるメリット・デメリットを天秤にかけた結果、「電子書籍でいいや」と変わったわけです。マイホームを持ったりすれば、また考えも変わるかもしれませんが。

死んだら「無」って本当?

  誰もがいつかは迎える終着点の「死」。子供の頃、自分が死ぬことを考えて夜中に恐怖で叫んでは、よく親を困らせていました。だって、自分が無くなってしまうんですから。それも避けようがなく。大人になった今でも、叫びこそしないですが、布団の中で考えすぎて、恐怖に駆られて飛び起きることがあります。「死」は僕の人生において常に恐怖の対象として纏わりついてきました。それはこれからも変わらないでしょう。
 しかし、僕も知識をつけて小賢しくなりました。この「死」への恐怖を論理的思考で無理やり和らげることにしたのです。

 

1. 死んだら「無」って本当?

 そもそもの恐怖の源は、自分が無くなってしまうという事実から来ています。ですが、その前に問いたいのですが、これはそもそも事実と認めてよいのでしょうか? 死んだら「無」であるという推論はどこから来たのか。それは生まれる前が「無」だったから死んだ後も「無」だろうという前提の上に成り立っています。
 しかし、生まれる前と死んだ後が同じであると誰がどう証明したというのでしょう。実はこの前提が正しいという証拠は何ひとつとしてないのです。あくまで推測に過ぎません。推測を前提とした上で展開された論理は、その推測が間違っていれば意味を為しません。
 ではどうしてこの推測が妥当性のあるものとして人々に浸透しているのでしょう。

 

2. 身体が消えたら自分も消える?

 なぜ、「生まれる前と死んだ後は同じ」という考えが説得力を持っているのか。それは科学が人々に浸透したからに他ならないでしょう。私達は自分たちの身体がどう構成されているかを知っています。身体とは物質が組み合わさったものであり、化学反応によって恒常性を保っています。ですが、死んだ後には身体を構成していた物質は分解されて自然界に戻っていきます。これは丁度、生まれるときと逆のプロセスです。生まれる前と死んだ後、どちらにおいても身体が存在しないというのは科学的に否定する余地はありません。
 更に、道端の植物を見て、「あれは自分だ」と思う人がいないように、人々は自分という存在が自らの身体に依拠していることも感覚として理解しています。ですから、死んで自分の身体がなくなれば、生まれる前と同じように自己は消え去るのだと考えているのです。しかし、ここに論理の穴があると私は考えています。「自己」は「身体」がなければ存在しないのでしょうか?
 少し話題がそれますが、脳科学によって脳の中で起きてる化学反応は徐々に解明されてきています。仮にこの先、科学によって脳の仕組みの全容が解明されたとしましょう。そのとき意識の存在は証明されるでしょうか? 答えはおそらくNOでしょう。なぜならば今の化学は物理現象のみを対象としており、意識や魂といった領域とは一線を引いているからです。科学が意識・魂を否定していると言っているわけではありません。それらが科学の対象ではないということです。科学の文脈で意識・魂を論ずることはできません。
 話が戻りまして、「『自己』は『身体』がなければ存在しないのか?」という問いについて考えてみましょう。科学の文脈で意識・魂を論ずることはできないという基本に基づけば、意識・魂の領域である『自己』の有無を科学の領域である『身体』の有無とイコールで結びつけることは科学的な態度ではないということになります。したがって、「『自己』は『身体』がなければ存在しないのか?」という問いには、科学で答えは出せません。すなわち、死んで身体が無くなったら自己も消えるとは誰にも言うことはできないのです。

 

3.魂ってあるの?

 これまで当たり前のように書いてきましたが、意識であれ、物質であれ、そもそも「存在」するとは一体どういうことなのでしょうか? 科学に啓蒙された我々は物理的実体があれば、「存在」していると知覚します。けれども、それは正しいのでしょうか? 我々はビッグバン以前のことも、宇宙の外がどうなっているのかも知り得ていません。なぜこの世があるのかもわかっていないのです。そのような中で、物質だけを特別視して「存在」の指標にする妥当な理由はあるのでしょうか? 物理的には魂が「存在」する根拠は示せませんが、だからといって魂が「存在」しない、と結論づけるのは論を急ぎ過ぎだと思うのです。

 

4. 僕の心構え

 以上のように、 「死んだら「無」である」という命題は真でも偽でもありません。死んでみないことには答えは分からないでしょう。であるならば、僕は「死んでも「無」ではない」と信じる(あるいは願う)ようにしました。「死」の恐怖に怯える日々が少しでも和らぐように。そして天国で愛犬に会えることも願って。

 

以上です。

2025年に消費したコンテンツリスト

アニメ

Dr.Stone (2期)

逆境無頼カイジ 破戒録篇

逆境無頼カイジ Ultimate Survivor

Dr.Stone (1期)

鬼滅の刃 柱稽古編

機動戦士Gundam GQuuuuuuX

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞

キルラキル

Fate/Grand Order -First Order-

Fate/stay night [Unlimited Blade Works]

機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン

機動戦士ガンダム00 ファーストシーズン

BLEACH 千年血戦篇 相剋譚

機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム

 

ゲーム

崩壊スターレイル 3.7

リトルナイトメア3

崩壊スターレイル 3.6

ホロウナイト シルクソング

星のカービィ ディスカバリー

スーパーマリオ オデッセイ

崩壊スターレイル 3.5

ドンキーコング バナンザ

スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド

崩壊スターレイル 3.4

マリオカートワールド

崩壊スターレイル 3.3

崩壊スターレイル 3.2

崩壊スターレイル 3.1

モンスターハンターワイルズ

キルラキル ザ・ゲーム -異布 -

崩壊スターレイル 3.0

パラノマサイト FILE23 本所七不思議

 

映画

ノートルダムの鐘

ダイナソー

エイリアン

チェンソーマン レゼ篇

ファンタスティック・フォー ファーストステップ

スーパーマン

侍タイムスリッパー

リロ&スティッチ

ドリーム・シナリオ

名探偵コナン 隻眼の残像

サンダーボルツ*

劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅲ.spring song

劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅱ.lost butterfly

劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」I.presage flower 

劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて

劇場版『Gのレコンギスタ Ⅳ』「激闘に叫ぶ愛」

ファイナルデスティネーション

劇場版『Gのレコンギスタ III』「宇宙からの遺産」

劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」

劇場版『Gのレコンギスタ I』「行け!コア・ファイター」

劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-

Guardians of the Galaxy vol.3

エターナルズ

アントマン&ワスプ:クアントマニア

シャン・チー/テン・リングスの伝説

ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス

デッドプール & ウルヴァリン

ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない

 

漫画

葬送のフリーレン

九龍ジェネリックロマンス

天国大魔境

僕のヒーローアカデミア

呪術廻戦

よふかしのうた

チェンソーマン

少年ジャンプ

etc.

 

小説

ババヤガの夜

プロジェクト・ヘイル・メアリー

虐殺器官

閃光のハサウェイ(下)

閃光のハサウェイ(中)

閃光のハサウェイ(上)

 

参考書・新書

クオリアはどこからくるのか? 統合情報理論のその先へ

免疫「超」入門

新しいゲノムの教科書

科学で読み解く笑いの方程式

SAVE THE CATの法則

脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか

脳の教科書 はじめての「脳科学」入門

力学 (物理入門コース)

物理学レクチャーコース 電磁気学入門

量子化学」のことが一冊でまるごとわかる

原子力」のことが一冊でまるごとわかる

「ついやってしまう」体験のつくりかた――人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ

ゼロから作るDeep Learning 4 強化学習

2024年に消費したコンテンツリスト

ゲーム

ドラゴンクエストIII そして伝説へ… (PS5)

崩壊スターレイル 2.7

月姫

崩壊スターレイル 2.6

ゼルダの伝説 知恵のかりもの

崩壊スターレイル 2.5

崩壊スターレイル 2.4

Stellar Blade

Hollow Knight (絶対的なるラディアンスのみ)

Leap year

崩壊スターレイル 2.3

ANIMAL WELL

崩壊スターレイル 2.2

崩壊スターレイル 2.1

崩壊3rd (~12章)

God of War Ragnarok (Valhalla)

PowerWash Simulator

Cats hidden in Paris

崩壊スターレイル 2.0

 

映画

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

機動戦士ガンダムNT

ヴェノム:ザ・ラストダンス

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ

ヴェノム

ジョーカー2 フォリ・ア・ドゥ

ジョーカー

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

マダム・ウェブ

ハリー・ポッターと賢者の石

デッドプール & ウルヴァリン

劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM (2回目)

シン・ゴジラ

ゴジラxコング 新たなる帝国

名探偵コナン 100万ドルの五稜星

オッペンハイマー

劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

アクアマン 失われた王国

グリッドマン・ユニバース

ブルービートル

 

アニメ

バットマン:マントの戦士

What if ... ? Season3

異世界スーサイド・スクワッド

機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影

機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096

機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ラスト・リゾート

機動戦士ガンダム 第08MS小隊

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争

機動戦士ガンダムΖΖ

機動戦士Zガンダム

機動戦士ガンダム

水星の魔女

SSSS.DYNAZENON

SSSS.GRIDMAN

Burn the Witch #0.8

グレンラガン

 

小説

機動戦士ガンダム逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン

成瀬は天下を取りにいく

機動戦士ガンダム Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

流浪地球

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(上)・(下)

海底二万里(上)・(下)

 

漫画

GALAXIAS

HUNTER X HUNTER

追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフ謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~

雷雷雷

攻殻機動隊 (1)・(2)

etc. 

 

新書

荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方

荒木飛呂彦の漫画術

面白い物語の法則 (上)・(下)

JOKER2 初見感想

 噂のJOKER2見てきました。なんでも賛否両論だとか。
 結論から先に言うと僕の感想としては、とても満足でした。前の日に前作のJOKERを見返したのですが、本作はまさにその血を受け継いだ正当続編のように思いました。むしろこの2つで一つの物語と言ってもいいくらい。前作はJOKERが誕生したところで終わり、DCを知ってる身としては前日譚的な話として楽しめましたが、それだけでは一つの物語としては完結してなかったんです。前作ラストが中途半端だったと言いたいわけではなく、あれはあれでこの先DCで描かれるようなJOKERに繋がっていくんだな、と想像できる終わりで良かったですし。けれど、今作はDCというコンテクストから離れ、尻切れトンボであったアーサーという一人の男の物語の続きを描き切りました。おそらくここが賛否両論ポイントかな、と思っていて前作ラストからいわゆるDCコミックや映画に出てくる悪のカリスマとしての活躍を期待していた人たちはがっかりしたのだと思います。
 さて、本編の感想ですが見ていてとても可哀想でした。だって誰もアーサーのことを見ていないのだから。弁護士さんはアーサーが二重人格であると疑わず、ハーレイやJOKERのシンパは彼のJOKERとしての側面しか見ていません。考えてみれば最初のアニメーション(おそらくあの世界で制作されたものでしょう)もアーサーとその影、とまるで二重人格を示唆する内容でした。アーサーの中にJOKERはおらず、周りが彼の行動を勝手に解釈してJOKERとして祭り上げていただけにすぎないのに。
 (前作からの話ですが、)アーサーの行動原理は子どものように健気なもので、みんなに自分を見てほしいのです。だから注目されている妄想をするし、注目されてる人の真似をするんです。でもうまくいかなくて苦しんでるのです。それどころか虐げられるばかり。原因は彼の精神障害と腐ったゴッサムシティにあるのですが、彼にはそれがわかりません。そんなストレスが彼を最初の殺人に導きました。そうして初めて自分の人生が思い通りになったのです。(ちなみに彼は思い通りになってハッピーな気持ちになるとよく踊ったり、タバコを吸ったりします。こういう振る舞いもTVの人気者に影響されたのかも?と思ったり)
 何が言いたいかというと、すべての残虐な行動はアーサーとしての地続きの行動で、JOKERなんてものは最初からいないんです。それらの行為をすべてJOKERという悪の一面がなしたことだと周囲が勝手に思い込み、アーサー自身の苦悩には誰も見向きもしませんでした。映画冒頭で彼がずっと不機嫌そうにしていたのもそのせいじゃないでしょうか。弁護士を筆頭に、この人たちは自分の話を一つも聞いてくれない、と。
 そこで出会ったのが、リーことハーレイでした。彼女は身の上に共感するフリをしてアーサーに近づきます。自分のことを見てくれる女性。アーサーも男です。前作からもノートにヌード写真貼ったりと随所で性欲の影がちらついていましたし。女性と懇意になりたいという思いが、ようやっと叶ったんじゃないでしょうか。ここからのアーサーは歌を歌ったり、だいぶハッピー状態でしたね。しかし、ハーレイも結局JOKERしか見ていませんでした。想像に出てくるアーサーはピエロ姿でしたし、コトを致すときもピエロのメイクをさせたり。
 その後も色々ありましたが、アーサーにとって致命的だったのは元隣人からの証言じゃないでしょうか。彼のコメディアンにになりたい、ひいては注目されたい、という願望の源になっていたものが母親に刷り込まれたものだったのです。彼の今までの人生がひっくり返されたと言っていいでしょう。一体今までなにをしてきたのか。なんの苦しみだったのか。彼は本当の意味で滑稽な道化だったのです。
 彼はふっきれたのか、次の裁判からはJOKERのメイクをして臨みました。もう道化=JOKERとして生きようとしたのかもしれません。道化のようにTVドラマで見るような弁護士の振る舞いを彼は一生懸命やるわけです。自分で自分を酔わせているみたいに。けれど現れた証人、ゲイリーは「僕を笑わなかったのは君だけ」と言いました。彼だけはアーサーを見ていたのです。
 留置所(?)にもどった彼はメイクを剥がされ、服を脱がされリンチを喰らいます。偉くなったつもりか?と彼に冷や水を食らわせるわけです。アーサーがJOKERになりきろうとした初めての自己陶酔はこれで完全に打ちのめされます。メイクをしているとJOKERに見えますが、中身は変わらず哀れなアーサー。最初からJOKERなんていないんです。
 その後、ハービー・デントがついでに顔を焼かれるファンサービスをしたり、ハーレイにも見捨てられたりしてのラストシーン。すっかり抜け殻状態となったアーサーに、魔の手が忍び寄ります。結局彼は自分を勝手にJOKERとして見てきた相手に殺されてしまいます。最後の彼の妄想。子どもを持ちたい、だったのがやはり彼が普通の人間だったと思い知らせてきます(「山を作る」も多分、子どものことだったんでしょうし)。彼の死に顔がアーサーであったことが救いです。

 誰かに見られたい人生だったのにそれすら偽りで、あげく一方的な期待をそそがれ、失望されて殺される。これを可哀想と言わずしてなんと呼べばいいのか。最後の面会相手がゲイリーだったことを望んでやまない、そんな終わり方でした。

 全体的にざっと振り返ってみましたが、先にも述べた通り僕には大変満足な映画でした。前作と変わらず丁寧な心理描写でどんどん絶望に落としてきます。だからこそ一点気になったのがラストの唐突さでした。まぁ、ラストは殺人者の落とし所として殺されるだろうなと思ってましたし、時々意味ありげに映されるこいつに殺されんのかな、とも思っていましたが、あまりに急でした。丁寧な描写が売りなんだからこの犯人のバックグラウンドも描いてほしかったです。ただのサイコパスってのはちょっと、ね。
 逆に言えば、それくらいしか粗は見つからなかったのでここまで賛否両論なのに驚きです。みんなDCのJOKERが見たかったんですかね?噂程度にそういう映画じゃないと事前に聞いていたので、自分が心構えできていただけでしょうか?
 なにはともあれ、ここ最近見た映画の中では一番満足度が高かったです。

(そういえば、Xでジョーカーの格好して映画見に行ってる人見かけたけど、リンチシーンはどんな気持ちで見ていたんだろう…、と気になったり。)

 

追記:

 以上は見た初日に勢いで書いたのでいくつか抜けてたのを補足します。アーサーが真に欲しかったのは愛情かなと思ってます。恋人を求めるのも、誰かに見てもらいたいのも、それが発露した形に過ぎないかなと。母親からは愛されているかと思ったけれど、それが裏切られたのが、前作での殺人だったと考えます。今作でも愛情は得られず、子どもも得られず死んでしまいましたが。

 もう一点。前作EndからDCコミックスのJOKERにつながるのか?という話。冒頭ではそういう想像もできるよね、と書きましたが、実のところあまりスムーズに繋がるように思えませんでした。かたや知的で人の心を抉るのが好きな悪、かたや自分の衝動的行動が勝手に持て囃されただけの鬨の人。どう考えても連続的に繋がりません。だからこそ、今作がDCコミックスのJOKERを描かなかったのは至極当然のことだと思うのです。 

 現代社会への不満の代弁者という視点で、その2つは一緒じゃないのかと思う向きがあるかもしれませんが、それはあくまでアーサーを祭り上げた人々と同じ視点でしかないように思います。アーサーという男の物語を見た時、不満の代弁者というのは彼がJOKERとなるためのただの舞台装置に過ぎず、彼の本質を表す言葉ではないのです。そこがDCコミックスのJOKERと根本的に食い違っており、すでに前作の時点からアーサーがJOKERではないと分かるように思うのです。