DCEUを一通り観終えての感想(3)

 前回は「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」(以下BvS)まで書いたので今回は「スーサイド・スクワッド」(以下スースク)以降の作品について書いていきます。

 

 と言っても実はBvSからスースクまでの間にダークナイトトリロジーやら色々と挟んでいたので実際はかなり時間を空けてから観ていました。なのでその辺りの理由をまず書こうかと思います。一番はBvSがガッカリでDCEUに対する熱意が急激に下がったこと、もう一つはBvSを楽しめなかったのはバットマンのバックグラウンドをよく知らないからなのではと思ったこと。BvSのバットマンは既に20年近く活動してる設定で、オリジンなどは視聴者側が知ってる前提であった。しかし自分はDCEUが初めてのDCだったので、バットマンが不殺を貫いていることを知ったのもBvSの考察サイトでだった。だからこそバットマンを知るためにダークナイトトリロジーやJOKERなどを挟んでからDCEUの続きを観ることにしたわけです。これらが面白かったので、評価の低いスースクを観ようという気が起こらなかったもありますが。

 そんなこんなでようやっとスースクを観たのですが、特に書くことはありません。元々期待値が低かったので、いい意味でも悪い意味でも裏切られることはありませんでした。KATANAに苦笑した程度です。

 続いて「ワンダー・ウーマン」。これは評価が高かったので期待していたのですが、なぜそんなに高評価なのか僕には理解できませんでした。本当に。面白かった点というのが思い浮かばない。凡庸といえばいいのか。評価されてるのは女性をヒーローとして描き切ったたジェンダーレスな点なのだろうか。だとしたら僕にとってはどうでもいいことだ。もともと僕らの世代はおっさん方よりジェンダー意識が低いから。それになにより、このプロットじゃ主人公を男性に置き換えてもつまらないもの。

 お次は順当に「ジャスティス・リーグ」。ではなく「ジャスティス・リーグ:スナイダーカット」。これは時期が良かった。ちょうどスナイダーカットが日本で配信開始した時期だったので、先に評判のいいスナイダーカットから観ようと思ったわけです。ジョス・ウェドン版のジャスティス・リーグから見始めてしまうと、もうDCEU観る気を無くしそうでしたし。ジョス・ウェドンアベンジャーズ1作目と2作目のエイジ・オブ・ウルトロンを監督しているのですが、正直なことを言うと去年MCUを観てた時この2つは映画単体としてあまり楽しめなかったんですよね(MCUという括りで見れば面白みもありますが)。なので後回しにしました。
 スナイダー・カットを観た感想は、"#RestoreSnyderVerse"に尽きます。新ヒーローも魅力的に描かれていますし、初作マン・オブ・スティールのようなダークなシリアスさも僕の好物でした。他の人の感想を見るとみんな判を押したように神話神話と言っていますが(僕は言いたくないです)、確かに数千年前の出来事であったり、これから来る未来や宇宙規模の敵など世界観が大きく広がりを見せとても今後の展開が楽しみになるものでした。だからこそマン・オブ・スティール、BvS、ジャスティス・リーグ:スナイダーカットのスナイダー三部作の続編が作られないのは残念で仕方ありません。(唯一BvSはガッカリでしたが、どうやら公開時に色々カットされたそうです。それらを追加したアルティメットエディションを観ればBvSの評価も変わってくるのかも)。スナイダーカットを観ていて気づいたのですが、自分は世界を救うという動機にイマイチぴんと来ないようです。確かに今作の場合ステッペンウルフを止めなければ地球は滅んでしまうので止めなければならないですけど、感情移入が難しいんですよね。自分が世界を救いたいと思ったこともないからなんでしょうが。どっちかというと因縁があったり復讐のためだったりのほうが身近なテーマで感情的にノれます。フィクションの中って普段の生活の中にない思いだったり、葛藤とかがあるのでそれらに視聴者を感情移入させるというのは難しいんだなと思う次第です。

 ジョス・ウェドンジャスティス・リーグについてはスナイダーカットのダイジェスト版程度の受け取りで流し見してたので特に言うことはありません。変更シーンについてもぶっちゃけ負のバイアスがかかっているので正当に評価できる気もしませんし。なので特に書きません。

 

次回は「アクアマン」以降の作品について感想を書いていきます。